Column

べんもうコラム

  • 2024.09.05

    住職つぶやき

    お彼岸

    お彼岸(ひがん)は「彼の岸」と書きますが、これは仏さまの世界を意味しています。それに対して、此岸(しがん)は「此の岸」、つまり私たち人間の世界を指します。

    お彼岸の期間には、仏道修行を行うことが勧められており、特に「六波羅蜜」の修行が良いとされています。六波羅蜜とは6つの修行のことで、『布施(ふせ)・持戒(じかい)・忍辱(にんにく)・精進(しょうじん)・禅定(ぜんじょう)・智恵(ちえ)』を指します。
    これらの言葉を聞くと、難しそうだと思うかもしれません。実際、少し複雑に感じられるかもしれませんが、どなたにでもできる形で六波羅蜜を実践する方法をご紹介します。

    1お彼岸には御布施をしよう!
    御布施とは、見返りを求めずに行動することです。日常生活の中で、誰かのために無償で親切な行いをすることから始めてみましょう。

    2仏教の戒律を守る
    戒律を守るとは、規則正しい生活を送ることです。日常のルールを大切にし、心身を整えましょう。

    3忍辱(にんにく)
    忍辱とは、精神的な強さを養うことです。困難な状況でも感情に流されず、冷静さを保つ訓練をしてみましょう。

    4精進
    精進とは、努力を積み重ねることです。何事にも一生懸命取り組み、自分を向上させることを意識しましょう。

    5禅定(座禅をしよう)
    禅定は、心を落ち着かせることです。座禅を組んで静かな時間を持ち、自分の心と向き合う時間を作りましょう。

    6智恵を得るための修行をしよう
    智恵を得るとは、自分の知らないことを学ぶことです。新しい知識を得るために読書をしたり、何か新しいことに挑戦してみましょう。


    お彼岸は、故人やご先祖様との絆を深めるとともに、自分自身の心を見つめ直す大切な期間です。この機会に、六波羅蜜の実践を通じて心の修行をしてみてはいかがでしょうか。