平成11年、師僧の兼務していた天明寺の住職になる。平成16年天明寺の住職に専住する。護摩堂、庫裏客殿、聖天堂を建立。永代供養墓や遺骨預かり、樹木自然葬など、現代のニーズに合った寺院運営を心掛けている。地域産業の発展を祈り、壇信徒問わず集まることが出来る寺院としてその一翼を担っている。
平成16年入寺当初檀信徒数は26件、境内に墓地はなく、境内地500坪の苔むした状態であった。寺有金や資産もなく、収益事業も営むこともないまま、住職として寺を維持していくことは非常に困難であった。
寺院運営から得られる収入に限界を感じる中、副業やアルバイトをして何とか自分の生活費だけを維持しようと考えていた。しかし、無住職の状態であった天明寺の住職に就任した後、寺院運営以外での収入を得るということは天明寺だけでは運営が立ち行かなることを認めることに過ぎず、何とか寺院の再生を計ることで天明寺を運営していく中で収益を上げなければならないと考え、様々な経営方針を模索しながら、復興を目指した。
平成16年当初26件ほどだった檀信徒の数は令和4年には3000件を超えた。
寺院の衰退が進み、全国に75000寺のおよそ4割の寺院の運営が立ち行かない現代において天明寺住職として経営をしてきたことで何とか維持することが出来ている。
今後、更なる寺離れ、宗教離れが加速していくとされる現代において、寺院が消滅、廃寺していく現状を憂慮しつつも、日本人の文化の中心を担ってきた寺院に求められる役割を見つめ直すことで、大乗仏教の思想である皆がすべて平等に幸せになれる、平等に掬われるためには寺院の存在は欠かすことは出来ない、と考えている。
天明寺の再生を図りながら、苦慮するお寺の運営をマネジメントすることで私が上げていた実績を元に運営、経営のノウハウを提供し、一緒に再生していくことを目指していきたいと考えている。