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べんもうコラム

  • 2025.07.02

    神成古代蓮の里

    本日は富岡市にあります「神成古代蓮の里」へ来ております✨
    天明寺のある前橋市からはやや距離がありますが、素晴らしい蓮の名所です

    「古代蓮」の古代とは何かというと、ここに咲く蓮は、1950年頃に発見された古びた種から発芽した蓮を株分けしたものなのですが、研究者の分析により、その古びた種はおよそ二千年前のものだと判明しているそうです
    ということは、大乗仏教が生まれた頃の種なわけですから………
    なんともロマンを感じますね!

    弘法大師様は晩年の著作「般若心経秘鍵」の中で、蓮の花に人の心をなぞらえて、次のように書かれています

    蓮(はちす)を観じて自浄を知り、
    菓(このみ)を見て心徳を覚る

    その意味は、
    泥の中から綺麗に咲く蓮の花の姿から、私達も心次第でどのような環境にあっても美しい花を咲かせる自浄の力があることを知り、
    更に、その花には蕾のうちから実が備わっているように、私達ひとりひとりの心の中にも、既に仏の心が宿っていることに気付く、ということです

    蓮の花の美しさを堪能し、お大師様の言葉を反芻して、心洗われる思いでおります