Column

べんもうコラム

  • 2025.09.12

    施餓鬼は実は万能のご祈祷法かもしれない

    先日、福島県から予約なしで天明寺に来られた方がいました。

    正直に言えば、予約なしの対応は基本的にはできません。

    しかしその出会いは、まるで“使命”と感じるほど強烈なものでした。

    日曜日の午前、本堂での法事を控えた30分前。準備のために本堂に入ると、そのお二人と鉢合わせしました。

    「ご祈祷をお願いしたいのですが…」とおっしゃいましたが、通常は予約制で行っていない旨を伝えました。

    ただ、遠方からわざわざ来られたことを思うとそのままお帰しすることもできず、いったん居間に通してお茶を差し上げながらお話を伺いました。

    お二人は男女で、女性は霊媒体質とのこと。

    亡くなった人の声が聞こえたり姿が見えたりし、周囲の人から相談を受けると「お墓参りをしてください」

    「身近に病気がちな方がいるのなら、死期が近いかもしれません。悔いのないようにしてください」と助言し、結果的に問題が解決することも多かったそうです。

    ところが一緒に来られた男性には、何を伝えても、実行してもらっても効果が出なかった。それで天明寺を訪ねられたのです。

    短い時間の中で私が理解できたのは、この男性の周囲に“餓鬼”がついていること、そして亡くなった母親が苦しんでいるということでした。女性には、その母親の声がよく聞こえるそうで、生前の苦しみや恨みが“執着心”となっていることも分かりました。

    そこで私は判断しました。これは護摩供のような祈祷ではなく、施餓鬼供養、すなわち追善供養こそふさわしいと。餓鬼には様々な種類があり、食べ物を口にできない餓鬼もいれば、心が満たされない餓鬼もいます。そのためには“お腹”と“心”の両方を満足させられる行いが必要なのです。

    施餓鬼は単なる儀式ではなく、ご祈祷の力と追善供養の力を兼ね備えています。つまり、仏さまへの祈りと亡き人への供養を通して、生者も亡者も同時に救うことができる。

    私は改めて──施餓鬼は実は万能のご修法なのではないか、と実感させられました。

    ※YouTube更新しました

    『家の中で物がなくなる!それ開運のサインです』

    https://www.youtube.com/@benmou-tenmyoji

    ☆天明寺ホームページはこちら

    ☆オンライン授与所はこちら

    https://shop.tenmyoji.jp

    ①HPコラム/人間関係とお金に関する悩み

    https://ameblo.jp/tenmyoji

    ②Facebook一般投稿 寺院運営を中心とした経営の話

    https://www.facebook.com/suzuki.benmou

    ③Facebook成功する寺院運営(オンライン会員限定) 

    天明寺の実践的な内容と具体例、ベンモウの考え

    https://www.facebook.com/groups/temple.support

    ④X(ツイッター)毎日の名言・丸儲け住職YouTube内容のまとめ 

    ⑤インスタ 人間関係とお金に関する悩み発信 

    https://www.instagram.com/tenmyoji_benmou

    ⑥note お寺の現代事情 

    https://note.com/benmou_suzuki
    1人、ウィンドチャイム、寺院、テキストの画像のようです