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2025.09.22
思い通りの最期を迎えるのは、まず無理!
これは大げさではなく、ベンモウがこれまで4,000人以上の方を見送ってきて強く感じていることです。
若い頃、小僧として師僧のそばで慣れないお経を必死に読み、正座で足がしびれて涙目になりながらも、亡くなった方やご家族の姿を間近で見てきました。その積み重ねで、「こうありたい」という理想の最期と、現実に訪れる最期のギャップを痛感してきたのです。
生きている間でさえ「思い通りにならないなぁ」と感じることが多いのに、人生の締めくくりを自分のシナリオ通りにするなんて、ほぼ不可能です。病院にいれば安心というわけでもなく、元気に暮らしていても突然の事故や急病で最期を迎えることは珍しくありません。
だから「思い通りの最期」を願うよりも、「思い通りにならない日常」をどう楽しむかが大切です。美味しいご飯を食べて「ありがたいな」と思えたり、誰かとの会話でつい笑ってしまったり──そうした小さな幸せを積み重ねることが、結果として後悔の少ない生き方につながります。
これが仏教で言うところの“足るを知る”という満足感です。最期の瞬間を完全にコントロールすることはできなくても、今日という一日をどう過ごすかは自分で選べます。欲を全部かなえるのも苦しいし、欲を全部抑えるのも苦しい。大切なのは、そのはざまで人との縁をいかに大事にするかということです。
お彼岸は、そんな「ちょっとした修行」を楽しくやる一週間でもあります。気分のムラを笑い飛ばして、思い通りにならないことさえも味わってみる。そうして積み重なったささやかな幸福こそが、本当の意味での豊かさになるのです。
そして最後にひとつ。
立派な最期を演出しようとあれこれ準備するのも悪くないけれど、実際は大抵、思い通りにはなりません。だからせめて──最期の瞬間に「しまった、最期にみたらし団子じゃなくてイチゴケーキを食べておけばよかった!」と笑い話にできるくらいが、人間らしくてちょうどいいのでは?
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