-
2026.03.15
戒名はいりません!
葬儀の打ち合わせをしていると、時々こうはっきり言われることがあります。
「戒名はいりません。」
天明寺では、葬儀の際には基本的に戒名を授与してお勤めをしています。
しかし最近は「戒名はつけたくない」「戒名は必要ないと思う」という方も少なくありません。
その理由の多くは、やはり「戒名料が高いと聞いたから」というものです。
ほかにも「無宗教だから」「よくわからないから」「位牌を作らないから」という理由をお聞きすることも増えてきました。
確かに、そう感じる方がいるのも無理はないのかもしれません。
しかし、仏式の葬儀において戒名には、本来きちんとした意味があります。
________________________________________
◇仏式の葬儀と戒名
仏式の葬儀では、本来は必ず戒名を授けます。
なぜかと言うと、戒名とは「仏の戒めを授かった名前」
だからです。
つまり仏の教えを誓った者としての名前という意味があります。
________________________________________
◇引導作法という大切な儀式
真言宗の作法では、葬儀の中に引導作法(いんどうさほう)という儀式があります。
これは、亡くなった方に戒律を授け、迷いや苦しみのない世界へ無事に往くことができるように導くという意味を持つ大切な作法です。
いわば仏の世界へ送り出すための儀式とも言えるものです。
________________________________________
◇受戒と引導は本質的に同じ
生きている人には受戒(じゅかい)という儀式があります。
そして亡くなった方には引導作法があります。
分かりやすく言えば、生きている人には“受戒式”、亡くなった人には“引導作法”という違いがあります。
しかし本質的には同じものです。
どちらも仏の教えを守ることを誓うという意味を持っています。
________________________________________
◇戒名の意味をどう伝えるか
以前は私も「戒名にはこういう意味があります」「仏式の葬儀では戒名を授けるのが当然です」
という説明をしていたこともありました。
もちろん中には「菩提寺が遠いので、改めて菩提寺で戒名を授けてもらう予定です」
という方もいらっしゃいます。
その場合でも、天明寺ではまず枕経(まくらぎょう)をお勤めします。
そして、その時に、亡くなられた方のことを詳しくお聞きします。
実は、この時間がとても大切なのです。
________________________________________
◇後から戒名を望まれることもある
後になってから「やはり戒名をつけてもらいたい」と言われることがあります。
葬儀のときは、気持ちの整理がつかないままさまざまな判断を急いでしまうことがあります。
時間が経ってから「生前に苦労した人だったから、楽になってもらいたい」そう思われる方も少なくありません。
________________________________________
◇戒名とは名前を変えることではない
私がお伝えしているのは戒名とは単に名前を変えることではない
ということです。
戒名には今まで生きてきた中での過ちを悔い改めるという意味もあります。
人は誰でも、一生懸命に生きる中で知らず知らずのうちに人を傷つけてしまうことがあります。
戒名にはそうした過去を悔い改め、仏の道へ帰依する。そして、今までの苦しみから解き放たれる。
そうした意味が込められているのです。
________________________________________
◇戒名の本当の意味
戒名は故人を立派に見せるためのものではありません。
またお布施を納めてもらうためのものでもありません。
戒名とは仏さまの世界へ向かうための新しい歩みとも言えるものです。
そして同時に残された私たちが戒名の記された位牌を前にして故人の人生を振り返り、
手を合わせるきっかけにもなるのです。
※YouTube更新しました
☆天明寺ホームページはこちら
☆オンライン授与所はこちら
①HPコラム/人間関係とお金に関する悩み
②Facebook一般投稿 寺院運営を中心とした経営の話
③Facebook成功する寺院運営(オンライン会員限定)
天明寺の実践的な内容と具体例、ベンモウの考え
④X(ツイッター)毎日の名言・丸儲け住職YouTube内容のまとめ
⑤インスタ 人間関係とお金に関する悩み発信
⑥note お寺の現代事情
