Column

べんもうコラム

  • 2025.11.03

    「売る」ではなく「導く」──天明寺のマーケティング戦略

    マーケティング戦略とは、本来“商品を販売するための導線設計”のことを指します。

    しかし、天明寺で行っているのは、何かを販売するためのものではありません。

    私が考えるマーケティングとは、

    「このお寺にお参りしたい」

    「住職に相談してみたい」

    と、人が自然に感じ、行動してくれる流れをどう作るか――その**“心の導線”を設計すること**なのです。

    だからといって、「広告を出せばいい」という単純な話ではありません。

    大切なのは、一人ひとりに合わせたアプローチを変えること。

    その人の思いや状況に寄り添った形でメッセージを届けることが、何よりも重要です。

    例えば、天明寺では年間4〜5回、DM(ダイレクトメール)を発送しています。

    ただし、内容は一斉配信ではありません。

    その方が今、何を考え、何を求めているかを意識して、できる限り的確な内容をお届けするよう心がけています。

    なぜなら、人は“自分に関係のない話”には心を動かされません。

    むしろ、求めていない内容の手紙が何度も届けば、「またか」と感じ、次から開封してもらえなくなる可能性もあります。

    だからこそ、DMの内容は慎重に吟味し、

    「この方にとって、今この手紙が必要か?」

    という視点を常に大切にしています。

    もちろん、いつも完璧に的確な内容をお届けできるとは限りません。

    これは“営業活動の効率化”ではなく、信頼関係を守るための対応です。

    実はこの仕組みも、前回お話しした「リストマーケティング」の一部です。

    人と人とのご縁を「記録」として大切にし、そこから次の信頼を育てていくのですね。

    ※現在の白菜加持の原型は単なる“お焚き上げ法要”です。

     今から20年前には本堂前で行っていました。

    ※YouTube更新しました

    『50代で捨てると運気が上がるもの』

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    伏見稲荷大社の画像のようです