Column

べんもうコラム

  • 2026.04.12

    お寺や神社が好きな人を簡単に信用できない理由

    私は結婚してすぐに、妻から「生命保険に入って!」と言われたことがあります。

    その時、正直に思ったのは――「ちょっと怖いな…」「何かされるのではないか?」

    そんな思いが、頭をよぎったのです。もちろん結果としては、杞憂に終わりましたが(笑)

    保険というのは本来「いざという時のため」にあるものです。

    しかし現実には、何も起こらなければただの支出になります。ここをどう捉えるかで、人生の設計は大きく変わります。

    一方で、事業を興すとき、建物を建てるとき、大きな投資をするとき。このような場面では、保険は単なる支出ではなく、「安心を買う行為」へと変わります。つまり、状況によって意味が変わるということです。

    現在、私は生命保険とお寺の建物保険のみにしか入っていません。

    余計なものは持たない。これは意図的な判断です。

    ただし、建物建立のために融資を受けた際には、保険加入が条件となり、医療保険にも入ることになりました。

    ここにも現実があります。理想だけでは通らない世界です。

    かつて、非常にお寺や神社が好きだという保険会社の方とお話ししたことがあります。

    その方は会社を経営し、多くの住職や神職と関わりを持っていました。

    クライアントの多くも、神社仏閣関係者だと聞いています。

    ここで大事なのは、「好き」と「ビジネス」は別物だということです。

    保険に限らず、自分が知らない分野に関わるとき、人は簡単にその人の言葉を信じてしまいます。

    ですが、それが一番危ない。

    だからこそ私は、必ず別の人の意見を聞くようにしています。

    いわゆるセカンドオピニオンです。同じ専門家であっても、考え方はまったく違います。

    むしろ、違って当然です。

    一つの意見だけで判断するというのは、自分の人生を他人に預ける行為に等しいのです。

    そしてもう一つ。

    「神社仏閣が好き」「お寺の現状を変えたい」こういう方も増えてきました。

    これはありがたいことでもあります。

    ですが――無条件で信用してはいけません。

    ボランティアとして関わるのであれば、純粋な志であることが多い。これは信用できます。

    しかし、それを仕事にしている場合は別です。厳しい言い方をすれば、半分は疑ってちょうどいい。

    なぜなら、そこには必ず利益構造が存在するからです。

    仏教では「正見(しょうけん)」という教えがあります。物事を正しく見る力です。

    信じることは大事です。ですが、見抜く力がなければ、信じることは危険になります。

    これが現実です。

    だからこそ、すべてを鵜呑みにしないこと。一度立ち止まること。別の視点を入れること。

    隠された本音を見抜け、という話です。

    ※ホールに導入するイスの見た目は木製。でも、実際はアルミ製です。

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