Column

べんもうコラム

  • 2025.12.07

    ウェブ集客が最強!という“錯覚”

    皆さんは、どれくらいインターネットを活用して集客をしていますか?

    SNSを使った情報発信が当たり前になってきた今、他人や他社の投稿を見て「すごいな…」「自分もやらなきゃ取り残される…」と、つい焦りを感じることがあると思います。

    しかし──その「すごい」は、あくまでそのツールの中だけで起きている現象です。

    たとえば、今まさに私が投稿しているこのFacebook。

    見ている人には情報が届きますが、見ていない人には一切届きません。

    「当たり前じゃないか!」と思われそうですが、実はここに大きな落とし穴があります。

    届ける相手を間違えると、集客は“逆効果”になる。

    もし、本当に訴求したい相手を取り違えてSNSで発信してしまうと

    ●まったく響かない

    ●誰にも届かない

    ●最悪の場合、アイデアを真似される

    ●他の媒体で同じ内容を出され、そちらで集客されてしまう

    こうしたリスクすらあります。

    つまりSNSは便利ではありますが、万能ではありません。

    お寺の情報発信は、実は“アナログ”がまだまだ強い。多くの寺院では、今でもアナログでの情報発信が中心です。

    そして実は──看板・折り込みチラシ・DM(郵送)などの方が圧倒的に効果が高い。

    さらにいえば、誰かと会った際に直接手渡しする方が、相手の反応を見ながらコミュニケーションを取ることができ、伝わり方がまったく違います。

    これは、SNSでは絶対に代替できない部分です。

    SNSは確かに便利ですが、そこで出会う人の多くは

    ●実際に会ったこともない人

    ●地域も関係性も異なる人

    です。

    つまり、SNSで認知が広がっても、必ずしもあなたが準備したイベントや商品に集客できるとは限りません。

    SNSは“きっかけづくり”のためのツールであって、“集客の主役”にしてしまうと失敗しやすいのです。

    結局はリアル・アナログ・SNSの“組み合わせ”が最強です。もちろん、リアルもアナログもSNSも、複合的に活用できれば認知は高まります。

    ですが、多くの寺院や中小規模の事業者にとっては使える資金も時間も限られています。

    だからこそ、「何が本当に効果があるのか」「誰に届けたいのか」をはっきりさせて発信しないと、費用対効果が合わなくなります。

    ウェブ集客はとても便利ですが、そこには“錯覚”があります。華やかに見える数字や投稿内容だけに振り回されず、あなたのお寺・あなたの事業にとって本当に必要な発信は何かを見極めることが、安定した集客につながります。

    ※YouTube更新しました

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