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2025.10.28
呪いの護摩をやってくれ!
「妻が会社で嫌がらせを受けてるんです。相手を懲らしめてください!」という電話がありました。
かなり一方的な依頼で、最初はもちろんお断りしました。
ところがその方、何度も何度も電話をかけてくるんです。
しまいには事務員さんを相手に、自分の持論を延々と語り出す始末。
こちらの話をまったく聞かない。
ある日にはなんと──
カレンダーの裏に名前を書いて、それを封筒のように折って、中に数千円を包み、「祈願内容」を書いて送ってきました。
そのあと電話がかかってきて、開口一番こう言いました。
「オレはどうなってもいいから、あいつだけを〇してくれ!」と。
さすがに驚きました。
「それは無理ですよ!あなたや奥さんにも影響が出るかもしれません!」と伝えたのですが、
あまりに勢いがすごくて、最終的には「それではどうなってもしりません!」と。
仕方なく、**“呪いの護摩”ではなく“息災護摩”**を行いました。
「どうかすべてが円満に収まりますように」「心が穏やかになりますように」という護摩です。
この方とのやり取りは、手紙や電話を含めて約一年続きました。
そして一年後。
嫌がらせをしていた上司は異動になり、奥さんはその職場を離れることに。
一見、問題は解決したように見えました。
でも、そのご主人ご本人が40代という若さで、末期の胃がんを患って入院されたんです。
奥さんは看病のために退職。
結果的に「問題は解決」したけれど、依頼主は“呪いたい”という強い思いを、自分の中に背負ってしまったわけです。
人を呪おうとする心って、結局は自分を傷つけるんです。
仏教では「他人を害する心は、自分をも焼く火」と言われます。
怒りや恨みを相手に向け続けるほど、自分の中に毒がたまっていく。
だからこそ、息災護摩は「相手を倒すための護摩」ではなく、「自分を癒すための護摩」なんです。
もし今、誰かに腹が立って仕方がないという人がいたら、まずは“相手を変える”前に、“自分の心を整える”ことを考えてみてください。
本来、呪いとは、外から飛んでくるものじゃありません。
自分の中で生まれて、自分を苦しめるものなんですよね。
※YouTube更新しました
『玄関先で見かけた虫のスピリチュアルな意味』
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