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2024.07.12
立て直し経営哲学
足元を見ろ!
ベンモウがまだ素直な?小学生のころ、祖母から「父親の革靴をきれいにしろ!」と言われたことがあります。
なんで?と聞くと、祖母は「人は出会ったときには必ず足元を見る!だから第一印象をよくするためには足元をきれいにしておかなければならない」と教えてくれました。
なるほどと思い、革靴の汚れを取り、きれいにしてクリームを塗っていましたが、だんだんと靴磨きをしなくなりました。しかし、高校生になった時には必ず靴をきれいにすることを心掛けていました。そして今も同じです。今は足袋や草履、雪駄を履いています。
「足元を見る」という言葉の由来は、昔、宿屋や旅籠屋(旅人を宿泊させ、食事を提供する宿泊施設)が、旅人の足元から草鞋が擦り切れていたり、汚れていたり、足元がおぼつかないほど歩いて疲れ切っている様子を見て、高額な宿賃や籠賃を吹っかけるという、まさに相手の弱みに付け込むということから来た言葉です。
ソフトバンクグループ創業者の孫正義氏の「起業する時にどのビジネスを選ぶかで、同じことをやっても大きくも小さくもなるので、最初に挑戦する事業は膨大な選択肢を書き出し、どのビジネスで勝負するかを考えに考え抜いた」という話は有名です。
起業前にアイデアのヒントを得る方法としては、自己分析した自分のニーズや他人の不満からヒントを得ること、が挙げられます。また、アイデアを出すシンプルなコツとしては、実現性や質にこだわらず、まずは数を出すこと、紙に書き出して“見える化”すること、発想力が豊かな人に話すこと、発想を掛け合わせること、限定する、捨てる、特化すること、困っている人の声を聴くこと(悩み、苦しみ)などがあります。
1. 悩みは何か? 2. 悲しみは何か? 3. 苦しんでいることは何か? 4. 不安に感じていることは何か? 5. 不快に感じていることは何か? 6. 不満に感じていることは何か? 7. 不便に感じていることは何か?といった視点から考えることが重要です。
住職の立場から見た場合、「生き方」や「自分の経験」から考える方法としては、「生き方」=好きなことは何か?から考えること、「経験」=得意なことは何か?から考えることが大切です。
「足元を見ること」で現状を確認し、今の状況が正しいのか、間違っていないか、悪い方向に進んでいないかに気づくのです。人生における大切なチャンスも拾うようになりますし、見えなかったチャンスが、きっと見えるようになります。
「足元を見る」ことを意識」したいですね。