寺院再生事例・講演実績

「宝林寺」再建までの道のり

再生事例の小見出しや講演のタイトルが入ります

本堂、庫裏、客殿の新築

正月28日の初不動護摩供や4月28日に執り行われる施餓鬼法要にお手伝いに伺うたびに本堂や庫裏、客殿の老朽化を懸念している様子がわかりました。
本堂は度重なる地震などで傾き、襖は閉まらない状態。建物周りも雑草に覆われ、うっそうとした様子。
本堂や諸堂の再建は急務の状態だったため、解体から再建、それに伴う儀式においても天明寺の諸堂建立に実績を披露し、全面的にサポートすることにしました。

新築し生まれ変わった本堂

新築し生まれ変わった本堂

新築し生まれ変わった本堂

檀家、総代への説明会

総代・世話人を始めとする檀徒への説明は必須です。平成29年4月28日宝林寺さんの施餓鬼法要にベンモウが出仕した際に総代さんにお話をし、
翌日の4月29日に執り行われる天明寺聖天堂渡り廊下の竣工式に総代さん3名に来ていただくことにしました。
本堂庫裏客殿再建に向けて歩みを進めていくための大きな決意の時となったのは言うまでもありません。
総代さんをはじめ檀徒への丁寧な説明会を開催することで再建に向けて一丸となる体制が整えつつありました。

設計士、建築会社の仲介

天明寺でベンモウが経験した建設計画から建設に至るまで、そして、実際に使用していく中での改善すべき点を一緒に考えることにしました。
その中で設計士を選定し、土地造成、建物図面を作成していただく中で関係個所への書類提出をしていただきました。
建設業者は何社か選定する中で各社より見積書を提出していただき、工事金額、工期から施工内容に至るまで細かくヒアリングしながら
業者の選定を行いました。

打合せ同席、アドバイス

ベンモウが天明寺で建物を建設した実績をもとに細部にわたっての計画を後押しいたしました。境内図に書き込まれた建設図面からは
うかがい知ることができない、現場での仕様、使い勝手の良さ、行動動線を確認しました。住職が本堂を荘厳に維持するため、檀信徒に
客殿を快適に使っていただくため、寺族が庫裏での生活を有意義に営むためには綿密に打ち合わせしがら、具体的にアドバイスいたしました。

資金計画、融資計画の策定

建設計画において寺の保有する資金を的確に捻出しなければなりません。お寺の財務状況をしっかり把握する中で、檀信徒より寄付をいただく場合は、檀信徒の信頼が得られるように寄付金額の数字、納入時期や納入方法についてしっかり説明する必要があります。
お寺の業務に支障がないように事業運転資金を確保し、その上で金融機関から融資を得ことにしました。
後世に引き継ぐためには無理のない融資返済金額の設定、利息条件、返済期限などを決めることが必要です。

建設計画、各種法要の策定

建物建設に伴う各種書類の提出に合わせて、ご本尊さまをはじめ旧本堂で使用していた仏具類などを一旦、プレハブの仮小屋に移動させました。住職や寺族はアパートに仮住まいのために引っ越し。
解体工事を進めていきながら宝林寺が貸し付けていた土地を買い戻しました。建設場所を特定し、地鎮式、上棟式と建設の進捗状況に応じて各種法要を執り行いました。
年中行事は仮小屋内で、参加人数を少なくすることで粛々と執り行いました。
建物完成後は建築確認の検査を受け、引き渡しとなりました
コロナ禍で大幅に遅れていた新本堂、庫裏、客殿の落慶式典は弘法大師ご生誕1250年に合わせ執り行われました。

宝林寺様メッセージ

住職としての本堂、庫裏、客殿の建設という大きな重圧がありました。そんな中、鈴木辨望さんには建設計画前から相談に乗っていただきました、
建物建設に伴う儀式をはじめ、次第作成、書類の発送、必要な仏具や欠かせない道具、お香や供物など細かく教えてもらいました。
何百年かに一度あるかないかの大きな事業が無事に終えることができましたことに感謝いたします。
ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。  
宝林寺 猪狩正貴