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2026.08.06
大本山って?
「大本山」と聞くと、由緒正しい、長い歴史のあるお寺というイメージがありますよね。
他の宗派のことはあまり詳しくありませんが、真言宗の宗団では、代表的なものとして12の宗派、18の本山があります。
この中には「総本山」と名のつくところもあれば、「大本山」と名のつくところもあります。
少し分かりやすく言えば、
「総本山」は、その宗派全体をまとめる中心となるお寺。
「大本山」は、その宗派の中でも格式が高く、地方の寺院や末寺をまとめる中心的なお寺。
といったイメージです。
また、宗派によっては「別格本山」や「準別格本山」といった寺格があり、宗派からその名称を認められているお寺もあります。
そもそも、本山と末寺の関係は古く、平安時代にはすでに成立していたといわれています。
当初は、本寺が末寺を保護し、末寺が本寺を頼るという関係から始まったものでした。
それが江戸時代に入ると、江戸幕府が全国の寺院を統制するため、「本末制度」として整備されていきます。
今では考えられませんが、江戸時代には、勝手に新しいお寺をつくることさえ原則として認められていませんでした。
それだけ寺院は、宗派や本山との関係の中で管理されていたわけです。
しかし、現代では事情が違います。
それまで所属していた宗派から独立して「単立」となるお寺もあります。
また、宗派から独立した寺院が集まり、同じような考えを持つ住職たちによって、新たな宗派や宗団がつくられることもあります。
真言宗でも、歴史の中で宗派が分かれたり、新しい宗派が生まれたりしてきました。
例えば、真言宗豊山派から独立した真言宗室生寺派の大本山室生寺や、同じく豊山派から独立した真言宗大日派の本山・鑁阿寺などがあります。
その背景には、教義や寺院運営についての考え方の違いだけでなく、人間関係や権力争い、宗派に納める負担金など、さまざまな事情があったケースもあります。
ちょっとした「ボタンの掛け違い」から、宗派の分裂や独立につながったこともあるのです。
そして、ここが大切なところです。
現在は、特定の宗派に所属していない単立寺院であっても、自ら「本山」や「大本山」と名乗っているところがあります。
つまり、
「大本山」と名乗っていること と
宗派の中で正式に「大本山」として認められていることは、必ずしも同じではないのです。
ですから、「大本山」という名前だけを見て、
「ものすごく歴史があるお寺なんだ」
「多くの末寺を抱えているんだ」
「大きな宗派の頂点にあるお寺なんだ」
と判断することはできません。
そのお寺がどの宗派に所属しているのか。
宗派の中でどのような寺格に位置づけられているのか。
あるいは、単立寺院として独自に「大本山」と名乗っているのか。
「大本山」という名称だけでは、そのお寺の歴史や格式、宗派の中での位置づけまでは分からないのですね。
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