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2026.08.07
納骨堂破綻!遺骨の行方はどこに行くのか?
納骨堂が経営破綻したとき、
「預けていた遺骨は、いったいどこへ行くのか?」
やはり、ここに関心が向くところですね。
契約内容や施設の状況にもよりますが、納骨堂の運営が継続できなくなり、新たな引き受け手も現れなければ、最終的には遺族側が遺骨を引き取ることになるケースが多いでしょう。
しかし、問題は、
すべての遺骨を家族に返すことができるのか?
ということです。
そもそも永代供養や納骨堂を利用する方の中には、
「お墓を継ぐ人がいない」
「子どもに負担をかけたくない」
「祭祀を継承する人がいない」
という理由で契約している方が多くいます。
つまり、納骨堂が破綻したからといって、
「では、ご家族に返します」
だけでは解決できない遺骨も出てくるわけです。
運営が継続できなくなった場合、まず考えられるのは、契約者や遺族に連絡を取り、遺骨を返還することです。
その後、自宅で一時的に保管するのか、別の墓地や納骨堂へ移すのかを考えなければなりません。
別の墓地や納骨堂へ遺骨を移す場合には、「改葬」という手続きも必要になります。
また、新たな宗教法人などが施設や事業を引き継ぎ、そのまま納骨堂の運営を継続する可能性もあります。
ただ、それも簡単ではありません。
土地や建物の問題。
借入金の問題。
宗教法人の問題。
納骨堂の使用契約の問題。
さまざまな権利関係を整理しなければならないからです。
そして、もっと難しいのが、引き取り手のいない遺骨をどうするのか。
という問題です。
永代供養とは、本来そこまで含めて寺院や施設に託すものです。
だからこそ、経営が破綻したから終わり、というわけにはいきません。
さらに大きいのがお金の問題です。
すでに納骨堂の使用料や永代供養料などを支払っている。
それにもかかわらず破綻すれば、新しい墓地や納骨堂を探し、再び費用を負担しなければならない可能性があります。
支払ったお金がどこまで返還されるのかについても、契約内容や法人の財務状況によって変わります。
つまり利用者にとっては、「遺骨をどこへ移すのか」
そして、「その費用を誰が負担するのか」
という二つの問題が同時に発生するわけです。
今回、港区にある「大本山」を名乗る真言宗系の単立寺院が運営する納骨堂の経営問題が表面化しました。
宗教法人側としては、利用者や遺骨に対する責任を放棄するつもりはない、ということなのでしょう。
しかし、ここには非常に難しい問題があります。
この納骨堂は、過去にも経営上の問題を抱え、その後、運営体制を変えながら現在まで続いてきた経緯があります。
仏教的な言葉をあえて使えば、「負の因縁まで引き継いでしまった」というイメージを、いかに払拭するのかという問題でもあります。
もちろん、本来の仏教でいう「因縁」とは、単純に悪い運命という意味ではありません。
さまざまな原因と条件が重なって、現在の結果が生まれているということです。
だからこそ必要なのは、
その原因をきちんと検証し、同じことを繰り返さないこと。
ではないでしょうか。
運営する人が変わった。
寺の名前が変わった。
組織が変わった。
それだけでは、利用者の不安は消えません。
なぜ、ここまで経営が苦しくなったのか。
現在、どのような状況なのか。
預けられている遺骨を、これから誰が責任を持って守っていくのか。
そこまで明らかにしなければ、本当の意味で信頼を取り戻すことは難しいと思います。
そして私は、この問題を単なる「納骨堂ビジネスの問題」として批判するだけではいけないと思っています。
人口が減り、檀家が減り、お墓を継ぐ人も少なくなっています。
その中で、全国の寺院も永代供養や納骨堂など、新しい供養の形を模索しています。
だからこそ今回の問題は、決して一つの納骨堂だけの問題ではありません。
私たち寺院側にも突きつけられた問題なのだと思います。
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